トピックス&レポート

 このページでは、視覚障害者の移動や信号横断に関連するトピックを掲載します。
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●信号認識アプリの認識角度を探ってみた

 横断歩道の渡る方向を知るのに、信号認識アプリがどれくらい目安になるか試してみました。
 OKOとアイナビでiPhoneを左右に振って、どれくらい横を向いたら信号を認識しなくなるのか画面を録画しています。感覚的には、左右に30度、併せて60~70度くらいの認識角度があるのではないかと感じました。OKO、アイナビ共にです。
 立ち位置は、横断歩道の幅の中央付近ですが、歩行者用信号機は 横断歩道の左右どちらかの端に付いていることも意識する必要があります。道路は4車線です。
 動画の音量が大きいので、音量を下げてから再生して下さい。

OKO、カメラを左右に振る。マイクオン、音量注意。
アイナビ、カメラを左右に振る。マイクオン、音量注意。
 横断中にiPhoneを左右に振ることで、認識範囲の中央を目指すことはできるかも知れません。また、歩行者用信号機の取り付け位置を意識することが必要です。
 いずれにしろ誰でも使える安全な方法とは言えません。音の出る信号機やエスコートゾーンの設置を要望することが必要です。

●白線の間隔を拡げた横断歩道

 2024年7月に警察庁から、横断歩道の白線間隔を45㎝から90㎝に拡げることに関しての留意事項が発せられました。
  白線の設置間隔を拡大した横断歩道等を設ける場合の留意事項について(通達)
 それによると音響信号機とエスコートゾーンが設置されている場所について関係者の意見を聴取しつつ、設置を検討する」とされています。
 白線の見え方は人によって様々ですが、音の出る信号機とエスコートゾーンが必ずセットになっていることを注しして行きましょう。

 横浜市の国道1号線に設けられた白線間隔を拡げた横断歩道
 写真の説明:横浜市の国道1号線に設けられた白線間隔を拡げた横断歩道
 同時に設置されたエスコートゾーン(横断歩道用の点字ブロック)
 写真の説明:同時に設置されたエスコートゾーン(横断歩道用の点字ブロック)

●音響式のないところでエスコートゾーン

 音響式信号機だけでなく、信号機さえ付いていない横断歩道でエスコートゾーンが付けられている事例です。

・四谷駅から職能センターに行くまでの経路に2カ所、信号のない横断歩道にエスコートゾーンが敷設されています。
・梅ヶ丘駅から「うめとぴあ」までの経路で、音響式信号機のないところにもエスコートゾーンを敷設してもらいました。